「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?
崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、
勇気と希望の結晶。 有川さんの作品には悪い人とか物凄く嫌な人というのがあまり出てこない。
でも最初の方は本当に父親の誠一が自分中心で自分に甘くて
半分怒りながら読んでました。
もちろん息子である主人公、誠治にも・・・。
唯一、誠治の姉がビシッと言いたいことを言ってくれ
ストーリー的にも読んでる側にも救われた気がしました。
母が心の病気に罹ったのもその姉が嫁いでから・・・
家の中でも家の外でも孤立してしまった母、
やっぱり家の外でも孤立してしまうというのは
いちばん追い込まれてしまうと思う。
ただ・・その近所の人の嫌がらせもそこまでするの?
というかなり酷いもので現実的に有り得るのかな、とは思いました。
就職してからの誠治は見違えるくらいバリバリ仕事をして
少しずつ母も安心することができるのだけれど
あまりの違い(変わり様)に少しだけ違和感を感じてしまったのも確か。
母が少しずつ良くなっていくのが読んでる側にも嬉しいけど
その違和感が読後も残ってしまったのも確か。
2010・10 読了
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