「結婚小説」を書くためにリサーチを始めた貴世。まずは取材と蕎麦打ち合コンへ。
が、急性蕎麦アレルギーで途中退場。出会った男は取材参加の映像作家・福原だった。
彼のDVDを観たことが貴世にもたらしたものとは…。
指をくわえて人の結婚を見てきて二十年―。北極星ぐらい遠くにあった結婚が現実に!?
女子の本音と事情に分け入る恋愛小説。 39歳の独身の作家、本田貴世は担当編集者から”結婚小説”の執筆を依頼をされる。
しかし結婚については考えても書けない。
そんな時、貴世の友人で独身の時は外資系のコンサルティング会社で働き
その後は経験を生かし起業、そして駆け足結婚をした英子から呼び出され、
蕎麦合コンの話を持ちかけられる。
蕎麦合コンは人数合わせの”サクラ”でいいから参加してほしい・・・と言われ、
取材と称して出向くことにした貴世。
そこで同じような目的で参加していた男性、福原と知り合う。
福原はドキュメンタリー映像作家で
その後お互いが同じような目的で合コンに参加したことがわかり
彼の作ったDVDを見せてもらうことになった。
そのDVDを観た貴世はだんだん福原に惹かれていく。
その後のふたりの関係は一気に深まっていき結婚という話になる。
そして・・・ハッピーエンド
・・・というストーリーならあまりにもお粗末すぎる。
そこからが意外な展開になっていき、本音を交ぜつつ
そういう考えもあるな・・と。
ただ・・・ぃゃ・・・きっと貴世が最後に思ったことは
少なからず、誰もが・・とまでは言わないけれど
結婚前に考えたことがあると思う。
でもそれを思いつつみんな結婚していくのだと思う。
決して”結婚”がゴールではない・・・という終わり方がとても清清しかった。
結婚して20ン数年の私が「結婚小説」というタイトルの本を読むのも・・・ (笑)
と思いましたが、著者の中島たい子さんの本はもともと好きなので読んでみました。
読みやすくて一気に読み終わりました。
この方のいろいろなものの見方がちょっと違う・・というか、視点がとても面白いな
といつも思います。
スポンサーサイト