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「てのひらの父」 大沼紀子

てのひらの父てのひらの父
(2011/11/16)
大沼紀子

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世田谷区、松陰神社前駅から徒歩15分。
女性専用の下宿「タマヨハウス」には、年ごろの三人の女が暮らしていた。
弁護士を目指す涼子、アパレルのデザイナーとして働く撫子、
そして不条理なリストラに遭い、人生にも道にも迷い続ける柊子。
幸せでも不幸せでもない日常を過ごしていた彼女たちだが、
春の訪れとともに現れた真面目だけが取り柄の臨時管理人の過干渉によって、
少しずつ「足りない何か」が浮き彫りなっていく。


女性三人が暮らす下宿「タマヨハウス」
管理人のタマヨさんが急に海外に行くことになり
タマヨさんの代わりにニシオトモミという人が代理管理人さんとして
タマヨハウスにやってくることになった。
ニシオトモミ
実は女性ではなく強面の男性、
それも乳母車に犬を乗せたちょっと変わった人物であった。
しかし料理も上手できちんと家の中の仕事もこなす真面目な人物であった。
昼間に編み物をしながらうとうとすることもある
・・やっぱりちょっと変わった人物。

下宿人の三人の女性にはそれぞれいろいろ悩みもあれば問題もおこる。
責任感の強いトモミさんはそういう時、黙ってはいられずついつい口をだしてしまう。
干渉しずぎ・・・と言われてもトモミさんは三人のことを想い
口出しをし、行動にまで出る。
でもいつの間にか三人はトモミさんの
時には父親のように、時には母親のような優しさに気付いていく。


トモミさん、とてもマイペースでそれでいて魅力ある人物です。
トモミさんと三人の悩みに触れながら話は進んでいくのだけれど
単に温かくて優しいだけ、綺麗ごとのようなストーリーじゃなく
ちゃんと奥深い気持ちまで汲み込まれたストーリーで
とても良かったと思いました。



    家族は万能ではない。家族だからこそ救えないことはいくらでもある。
    傲慢な考えかたかも知れないが、私は今でも少なからずそう思っている。


    「これでいいんだと思う。ぜんぶは叶わなくていい。そのほうが残ったほうを、
     大事にできる気がするし」
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[ 2012/04/15 18:05 ] あ行の作家 | TB(1) | CM(0)
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世田谷区、松陰神社前駅から徒歩15分。女性専用の下宿「タマヨハウス」には、年ごろの三人の女が暮らしていた。弁護士を目指す涼子、アパレルのデザイナーとして働く撫子、そして不条理なリストラに遭い、人生...

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