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本の手帖

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「円卓」 西加奈子

円卓円卓
(2011/03/05)
西 加奈子

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三つ子の姉をはじめ大家族に愛されて暮らす小3の琴子は口が悪くて少し偏屈。
きらきら光る世界で考え悩み成長する姿を描く感動作。


同級生の女の子の眼帯姿に憧れ、
自分は少し普通の子とは違う、普通じゃないことに憧れる。
好きな言葉が「孤独」。
小3の琴子は祖父、祖母、両親、三つ子の姉と一緒に公団に住んでいる。
大家族が住むには決して広いとはいえない家の居間の真ん中には
中華料理店でもらってきた円卓が置かれている。
もちろん大家族が住む家の中には「孤独」はなかった。
そして同じ公団には幼馴染であり、琴子が尊敬する同級生のぽっさんも住んでいる。
吃音のぽっさんが喋る言葉にはリズムがあり哲学的な言葉を喋る。

家族、友達との交わりをユーモアかつ独特な表現で描かれている。
関西弁のポンポンとした会話のやりとりも凄く面白いし
琴子の仲良しの友達で吃音、在日韓国人、ベトナム人といった個性ある面々とのやりとりも面白い。

眼帯に憧れたり多くの人に愛されてるがゆえに(琴子は気付いてないだろうけど)
「孤独」に憧れたりする琴子の気持ちが凄くわかる。
(私も小学生の頃、眼帯に憧れた)


最後の方で琴子が変質者にあった時の話をぽっさんに話すところ・・・
その時ちょうどぽっさんはおばあちゃんの家に行っていていなかった。
ぽっさんは「ひとりにしてすまんかった」と誤る・・・。
でもきっとその時、琴子は少し大人になったんだろうな。
そのふたりの会話がとても良かった。


三つ子の姉達の年頃になった時の琴子ちゃんに会ってみたい気がする・・・。





そして西加奈子さんの言葉の表現が凄く独特で面白いな・・・と思った。




  *やがて紆余曲折を経て、ぽっさんは寿老人のことを、サンタクロースか何かと思うようになった。
  そうなるに至ったぽっさんの感情のグラデーションは謎であるが・・・・・



  *「あの人、たまに影が人より大きく見えるよな。」



  *「めっちゃ円卓ですやん。」
   石太(祖父)は森上(姉のボーイフレンド)の放つ、ふにゃふにゃのミミズのような文字や、
   もこもこした丸文字を、ぼっこぼっこにしばき、ベランダからほかした。遠くへ。
  「理子が連れてくるあの男は精神性がやかましい上に、あかん穴が阿呆ほど空いて。」




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