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本の手帖

読んだ本・好きな本を書き集めた手帖です。

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「想い事」 Cocco

想い事。想い事。
(2007/08/10)
Cocco

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人は皆、愛されるために生まれたはずなのに
フタ開けてみれば愛するために必死で生きてる。
---本文より

ジュゴンの見える丘、普天間基地、平和の礎、ひめゆりの塔、家族、失くし物、歌、仲間、花、
明日、野生、生きていけたら、愛、夢……大反響を呼んだ一年に及ぶ毎日新聞連載が、
地元沖縄での撮り下ろし写真と共に待望の単行本化。



まっすぐに愛する・・・ということは形を変えた痛みも伴うものなのかな?

きっと、もっともっと多くの想いがあるのでしょうね。
何も知らない、解ろうとしない自分に気付きました。

もう何年も前にCoccoの「強く儚い者たち」を初めて聴いた時の
なんともいえないひりひりとした気持ちをまたこの本を読んで感じました。

愛することも優しさも想いも・・・まっすぐなんだろうな。

なんだか簡単に語ってはいけないような気がします。
でも多くの人に感じてほしい気がします。
自分自身も含めて・・・。
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「二度寝で番茶」 木皿泉

二度寝で番茶二度寝で番茶
(2010/09/28)
木皿 泉

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多くの女性の心をわしづかみにした、ドラマ「すいか」(向田邦子賞受賞)の放送から7年。
その後も、観る者の胸に深く訴えかける作品を生みだし続けているのが、
夫婦で共同執筆している脚本家・木皿泉です。
家族、愛、自由、幸せ、孤独、個性、笑い、お金、創作、生きること死ぬこと…について、
二人が思う存分語りあいます。木皿ドラマは、どうしてこんなにも私たちを惹きつけるのか―。
二人の言葉には、その秘密が隠されています。


毎年、夏になると観たくなるドラマ「すいか」
もう8年近く前のドラマなのに何度観ても新鮮で
その時々で心に残る台詞が違ったりします。
「野ブタ。をプロデュース」も同じです。
そして去年放映された「Q10」
最初はロボットの女の子・・・(?)ということで違和感を感じたけど
観始めたら嵌ってしまって毎週楽しみに観ました。

どのドラマにも本当の”コトバ”があり、
観終わった後にも何かしら残るものがありました。

これらのドラマの脚本を手掛けたのが木皿泉さん。
木皿泉さんがご夫婦でふたりで書いてる・・・
と知ったのは去年のことで驚きました。

本書は木皿泉さん、おふたり(大福さんとかっぱさん)の対談形式のエッセイになってます。
ポンポンと弾む楽しい会話の中にも深い言葉があり
妙に頷いたり納得したりして読みました。

かっぱさん(奥さま)の方がはっきりいろいろなことを言っているようにみえるけど
でも実際はお互いに凄く相手のことを思いやってるな・・というのが読んでいてわかります。
最後の方にこんな会話がありました。

かっぱ 若い時、友達とスキー旅行に行ったんだけど、お互い本を一冊ずつ持ってきていて、
    それが全く同じ川端康成の文庫本だった。申し合わせたわけじゃないのに、
    旅行にはこの本、と思ったんでしょうね。三十年経った今でも、その友人とは仲良しです。

大福  同じ本を読む、というのは何か嬉しいもんですよ。「ヴィーチャと学校友だち」という
    児童文学があるんだけど、誰に聞いても知らないと言うんですよ。でもかっぱさんは知っていて、
    黒い犬を調教するくだりを事細かに語ってくれた時は感激したなぁ。
    子供の頃は、かっぱさんとはまだ出会ってなかったのに、
    なんだか思い出の中に一緒にいるような、懐かしくて嬉しい気持ちになりましたよ。

この会話がとても素敵でこれからもこのおふたりの書かれるドラマが観たいと思いました。

「もぎりよ今夜も有難う」 片桐はいり

もぎりよ今夜も有難うもぎりよ今夜も有難う
(2010/07/30)
片桐はいり

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銀座の映画館、そこでかつて“もぎり”として活躍した俳優・片桐はいりの、
『キネマ旬報』での人気エッセイに加筆、番外編も収録した書籍、ついに発売!
若きもぎり嬢だった当時の追憶、1980年代から現在のシネコンに至るまで、
今も変わらぬ映画への想い、そして映画館への想いを、
映画専門雑誌『キネマ旬報』にて、4年余りにわたりあますことなく書き綴った連載
『もぎりよ今夜も有難う』の待望の書籍化!!



片桐はいりさんが学生の頃からやっていたバイト、映画館のチケットの”もぎり”。
芝居の仕事を始めてからもやってらしたそうですが
本当に映画、芝居が大好きでそれ以上に映画館とか劇場も大好きという
その想いが凄く伝わってきました。

知らない地方へ行っても昔からその土地にある寂れた映画館を訪ねてみたり
廃墟に心惹かれたり好奇心いっぱいのはいりさんに好感がもてます。

夏といえばはいりさんにとって子どもの頃からの夏休みと一緒。
夏になると休暇をとって旅行とかに行かれるそうですが
ある年の夏、まとまって休みが取れなくて取れても2日とかで
とても旅行へ行くどころではなくて
しかも資料とか読まなくてはいけないものが沢山あったそう。
そこで旅行へ行けないかわりにとった行動が
日帰りで行けそうな所へ本を持って電車を乗り継いで行く。
それから羽田空港のロビーでずっと本を読みながら過ごす。
(これはどこか異国へ行った気分になるらしい)

なんだかいろんなことを楽しみに変えていくはいりさんの行動が
とても楽しく羨ましく思いました。

はいりさんの真っ直ぐでユーモア溢れる文章がとても好きです。
エッセイのタイトルが映画の題名をもじってあるところも面白かったです。

そして自分の子どもの頃のいろいろな場所の匂いとか
懐かしく思い出されました。

「お月さん」 桐江キミコ

お月さんお月さん
(2007/02/16)
桐江 キミコ

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あまりにも小さくて、かなしくて、さびしい。
でも、泣きたくなるほど、いとおしい。こんなふうでも、人は生きたいものなのだ。
淡い人生の味がつまった珠のような短編集。


なんとも柔らかい感じのする本の装丁に惹かれて読みました。
12の短編からなるこの「お月さん」。
題名と本の装丁からしてふんわりした話が入ってるものだと思い込んでいたら
なんだか不器用な人、人として意地悪なところ、ちょっとしたズルさ・・・
心がちょっとチクッとした痛みを感じるような話を
切なさと懐かしさでうまく表現。
「こんな気持ち感じたことあるな・・」というような思いさえ感じました。
話の最後の方がいつも淡々と終わってしまうんだけど
きっとそんな終わり方がいいんだろうな・・・と思いました。

「クリームソーダ」という話があって
文中でクリームソーダを作るんだけどそれが
 粉末ジュースの素をコップに入れて水道水をそそいでから
 アイスクリームをスプーンですくって落とした・・・・
その昔、小学生だった私の夏休みの楽しみ(自分で作る)と一緒で凄く懐かしい気がした。
「金平糖」とか・・・。

「金平糖のダンス」「寒天クラゲ」「三月うさぎ」が好きです。

2007・6 読了

「刺繍」 川本晶子

刺繍刺繍
(2005/11)
川本 晶子

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39歳、バツイチ、子無し。うんと年下の恋人有り。
わたしは大人だ、ひとりで頑張って生きよう。そう思っていたのに、母に痴呆の兆しが。
両親と自分と、そして年下の恋人と、という奇妙な共同生活が始まる。



39歳・バツイチ・子供なし・うんと年下の恋人ありの主人公エリ、
1人暮らしで仕事もそこそこにこなしている。
そのエリの母が軽い痴呆になりかけた。
母の面倒をみているのは父、エリが顔を出すけど自分の娘だということもあまりよくわからない。
そんな母が覚えてるのはエリの恋人である敏雄。
しかも・・どうやら母は敏雄に恋をしているらしい。
その事は父から教えてもらった。
そこからストーリーが始まっていく。

痴呆が進み娘の名前すら・・存在すら記憶にない母を前にして
なかなか”痴呆”の母を受け入れられないエリ。
奇妙な4人の生活が始まるのだけど
ジタバタもがくエリの気持ちもわかり、
可笑しくもあり凄く温かい時間が流れていく。
母を受け入れた(という表現はおかしいかもしれないけど)後の
エリの行動、言動が優しくて心に響いた。
最後は清々しい気持ちにさえなった。

自分にもいつかはくるであろう両親の老い・・きっと私もエリのように
ショックともどかしさでジタバタしてしまいそう。

思いがけず・・・
久しぶりに余韻を残す本に出会えて嬉しかった。

2006・9 読了

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